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ユポ紙についてです。
合成紙とよばれ、水、油、薬品に強く破れにくいです。
耐水性、耐久性に優れています。
身近なところでは、選挙の時屋外に掲示されているポスターなどに使用されています。
アルコールインクアートは紙の上で乾かしながら描いていくので、ユポ紙のように水が染み込みにくい紙が最適になります。
ユポ紙も色々な種類がでていますが、ここでは一般的な0.11㎜のものと0.25㎜のもの、それとコピックインクの仕上がりふんわりタイプ、仕上がりくっきりタイプを見ていきたいと思います。
0.11mmと0.25mm
真正面からは、0.11㎜と0.25㎜の違いは分かりにくいかもしれません。
(ふんわりタイプ) 確かに一番外側のアウトラインが薄く仕上がるためふんわりした感じになります。
触った感じもユポ紙と画用紙の中間という感じです。
厚みも0.25㎜の少し薄い程度です。
アルコールを垂らすと普通のユポ紙よりも吸収が速い感じがします。染み込む分ふんわりする印象です。
重ね描き10回したもの
さらに上から10回ほど重ね描きしてみました。
横から見るとわかりやすいですが、0.11㎜は紙がやや変形し始めてきました。
0.25㎜はまだ大丈夫です。
紙の端の方、真横から風をあてて描きました。
ヒートガンなどの温風を使用するとユポ紙は真横から風を当てるとキューっと変形することがあります。
それを見ていきたいと思います。
0.11㎜は横からの風には端部分がかなり変形してきてしまいます。
こうなると上から描こうとしてもアルコールを垂らすと流れてしまい、とても描きずらいです。
0.25㎜も多少変形はありますがまだ描けるレベルです。
【まとめ】
ユポ紙は2,3回重ねる程度ならさほど変わりませんが、それ以上の重ね描きや横からヒートガンをあててしまうと特に薄い紙は変形してしまいます。
最初のうちヒートガンの扱い方に慣れないうちは、厚め(0.25㎜)のほうがおすすめです。
ふんわりタイプも0.25㎜同様変形はしにくいです。仕上がり具合が違うため作品タイプで使い分けるとよいと思います。
コピックユポ紙
続いては、コピックインクから出ている2種類のユポ紙を紹介します。
「仕上がりふんわり」と「仕上がりくっきりタイプ」の2つがあります。
左:仕上がりふんわりタイプ:右:仕上がりくっきりタイプ
先ず触った感じの違いです。
ふんわりタイプは名前の通り触り心地も柔らかく、画用紙とユポ紙の中間のような感触があります。
一方、くっきりタイプは通常のユポ紙よりも硬く、ややプラスチックのような感触があります。
~描き心地の違い~
ふんわりタイプ:
最初に感じたのは、吸収が早い!!です。
やはり画用紙のような感じでアルコールを垂らした時の吸収のスピードが通常のものより早いため、乾くのも早いです。
そのためラインなどを出すのは逆に難しいかな・・・という感じがします。
くっきりタイプ:
プラスチックに似た感触があるためかこちらは吸収が遅い感じがします。
そのためアルコールが液体として長くとどまっているためラインなどは描きやすいかな・・という感じがします。
次に10回重ね描きしてみました。
左:ふんわりタイプ 右:くっきりタイプ
次に横から風を当てたものです。
左:ふんわりタイプ、右:くっきりタイプ
まずは10回重ね描きしたものから。
重ねてもさほど紙の変形はありません。
ただ、くっきりタイプが少し紙が傷んできたためかややポロポロと細かい紙が出てきます。
横から風を当てた場合です。
こちらはどちらもさほど変形は見られませんでした。
コピックの2種類のユポ紙を見てみましたが、確かに描き心地は全く違う印象です。
描くものによってどちらの方が描きやすい、にくいがあるように思えました。
ですのでご自身の作風に合わせて使い分けると良いと思います(*^-^*)