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レジンコーティング
アルコールインクアートを知ったきっかけがレジンから。
という方も多いのではないかと思います。
アルコールインクアートもそのツヤ感や色彩がやはり大きな魅力です。
そしてそれらをより艶感を増すものにできるのがレジンによるコーティングです。
このコーティングをすることにより絵画とはまた違ったインテリアにちかいニュアンスなアートに仕上がります。
今回はそのレジンコーティングについてみていきたいと思います。
UVレジンとエポキシレジン
先ずは、レジンです。
レジンには大きく分けて2種類あります。
UVレジンとエポキシレジンです。
最近ではダイソーなどの100均にもレジンが販売されていますよね。あれはUVレジンです。
UVレジンとエポキシレジンの違いは主にこちらです。
UVレジン | エポキシレジン | |
硬化方法 | 紫外線(UV)ライトによって硬化 | 時間の経過とともに硬化 |
硬化時間 | 数分から数十分 | 数時間から数日間 |
耐久性 | 柔軟で、エポキシレジンよりも割れやすい | 硬く、耐久性が高い |
UVレジンは硬化も早いためお手軽に楽しみたい方やお子様でも楽しめます。
一方、エポキシレジンは耐久性が高いためしっかりした作品やハンドメイド品の販売物などにもむいています。
パネル製作 レジンコーティング
パネルを制作する際は、やはり耐久性等も考えてエポキシレジンが適しています。
レジンコーティングをする際主な材料は:
・パネル
・原画
・接着剤
・エポキシレジン
・その他(レジンを作る際の測りや容器といったものも必要です)


★ レジンコーティングする際は、コーティングスプレーをしてからにしましょう。
しないとインクが滲んでしまったり変な模様のようなものになってしまいます。
■ コーティング失敗例
ちなみに下記のものがコーティングスプレーがしっかりされていないままレジンコーティングをしたもの
になります。最初はしっかりきれいにラインが出ていました。
しかしところどころでレジンによって溶けてしまいサメ肌のような当初無かった模様のようになってしまっています。
このようなことが起こらないようにするためにもコーティングスプレーはしっかりと2~3回は重ねる必要があります。


レジンコーティングやり方
① パネルに合わせて原画をカットします
② パネルに原画をはります
スケッチャー等で伸ばしながらはり、端部分もしっかりとはります。
③ 1~2日ほど乾かします
接着剤を十分乾かします。乾かしが足らないと剥がれの原因にもなります。
④ エポキシレジンコーティングをします
2液性の場合よくかき混ぜます。(混ぜが足らないと固まらない原因にもなります)
まんべんなく表面と端にもいくように流します。
気泡がある場合はヒートガン等で消していきます。
⑤ 硬化
硬化させていきます。季節にもよりますが2~3日おくとよいです。
硬化の際ゴミやほこりがはいらないようにフタ等をかぶせておくとよいでしょう。
また偏りがでないように水平な場所で乾かしましょう。
固まったら完成です。もし端や側面にレジンが流れ固まってしまっていたら、やすりがけするときれいになります。
表面つるつる✨の作品ができあがります!(^^)!
エポキシレジンコーティング失敗例
こちらでは、レジンコーティングをし、数か月経ったら・・・・・の失敗例
をご紹介します💦
先ずはこちらで接着剤として使ったものはコチラ。
原画とパネルをこちらのスプレーのりで貼り付けてレジンをしました。

完成したものがこちら。


やはり原画のものより光沢、そして高級感がでますよね。
きれいにできたと思い、飾っておいたのですが・・・。
悲劇が起こりました。
約2年後・・・・


💦😢・・・・・・・
です。完全に剝がれてきました。
のりが完全に乾燥して剥がれてきた。 というのもあります。
それだけなら剥がれるだけですが、ご覧頂いてわかる通りレジン自体がまるく縮まり、変形し始めています。
(;_;)/~~~ 😢
せっかく描いたのに・・・
それともう1つ。
上記写真わかりずらいかもしれませんが(丸まっているので正面写真撮っても分かりづらい💦)
結構退色してます。
そして色も変色、脱色してます。
これは、のりが弱いせい?? もっと強力な接着剤だったらどうなんだろ・・・・?
というわけで、別の作品でめちゃくちゃ強力な接着剤でリベンジしましたよ!!!
貼って数か月後・・・・
そしたらなんと!!!!(ー_ー)!!

ちょっと待ったーーーー!!!!!!
なんとユポ紙が分裂しました!!!!😢😢
これ1枚のユポ紙です。
ユポ紙が2枚に分裂し、片方はレジンに。片方はパネルにくっついてます!(´-ω-`)
いや、これにはもうビックリです・・・。つまり接着剤が原因ではない。
そしてまたレジン側が丸まってます。。。
正直ここまでとは・・・。
これは、
アルコールインクアートの作品がいいものができるほどこの失敗はなかなか心が折れます・・・
(*あくまで個人が行ったやり方や接着剤です。ものややり方によっては違うかもしれません)
レジンコーティング作品
そんなこんなで失敗と挫折を繰り返し・・・
完成時はきれいに出来ても数か月後に変形や脱色等なってしまっては意味がありません。
そうでなくてもアルコールインクアートは日光に弱く、退色しやすい。
そんな問題を何とかする方法は・・・
たどり着いたのがコチラ。


下記は左が完成時。右は約2年後です。
多少の黄変はあるもののきれいに保っています。(^^♪
-2-1-1024x768.jpg)

これらの方法については、アルコールインクアートアーティスト養成講座内にてお伝えしています。
おわりに
レジンコーティングは表面がツルツル、光沢が増し、とてもきれいな作品に仕上がります。
ただその一方で時として固まらないや水平を保たないと表面に偏りができてしまうなどといったトラブルも起こりやすいです。
アルコールインクアートでとてもきれいに出来た作品が最後になって台無しになることもしばしば。
そういった意味でもレジンコーティングはあえてやらないという選択肢もあると思います。
色々なことをよく知ったうえでアルコールインクアートを楽しみたいですね。